你好!チッヒーです。
今回は、日本ではあまり馴染みのないゴールド(純金)の知識についてをご紹介したいと思います。
始めに恐縮ですが、私の自己紹介を少しだけさせていただきます。
私は、台湾の珠寶店(宝石店)に嫁いで12年。
今年で勤続10年目になります。
台湾を含む中華圏では、純金の需要が高く、金は身近な資産、そして身に着けるジュエリーとして愛用されています。
一方で、日本は?というと、身近でゴールドを身に着けている人もあまりいなければ、ゴールドを所持しているなんていう話ほとんど聞きませんよね?
台湾人がゴールドを所有する目的は、
- 身に着ける用(オシャレ)
- 冠婚用
- ゲン担ぎ
- 出産祝い
- 投資
- 拝拝(参拝用)
と様々な目的があります。特に台湾の旧正月時期は、最もゴールドの需要が高くなる時期です。
それでは、詳しくみていきましょう!
目次
購入前にゴールドのレートを確認しよう!
ゴールドを購入する上で、大切な知識は、ゴールドの当日価格がいくらするのか?です。
金の価格は、アメリカドルが基準となり、その時の為替変動によって各国の公定価格が決まります。
日本のゴールド(純金)価格は、田中貴金属の小売価格が基準になります。
2019年1月16日の価格は、1gあたり4,909円。
田中貴金属工業(日次金価値推移)
台湾のゴールド価格はというと、
本日牌價(本日のレート)と書かれたこちら(左側) 同じく1月16日現在。
飾金賣出5000元。
條金賣出4940元。
と表示されています。
なぜ2つの価格があるかというと、飾金賣出5000元の方は、ゴールド協会が提示している公定価格の5000元であり、主にクレジットカードで利用されるお客様にあたります。
現金でお支払いされるお客様は、1錢(重さの単位)あたり、60元の値引き価格となる為、條金賣出の4940元になります。
次に、重さの単位のことを説明すると、
台湾では、ゴールドの重さは「錢(qian)」で取引します。日本語に訳すと「匁(もんんめ)」となるので、1匁=4940元です。
1錢(1匁)は、3.75gに値するので、
4940÷3.75=1317元。 つまり1g当たり、1317元になります。
では、実際に1317元を日本円に換金すると、本日の為替レート(2019年1月16日現在)即期匯率0.2824となるので、
臺灣銀行牌告匯率(台湾銀行為替レート)より
※レートは変動します。
1317元÷0.2824=4663円となります。
●田中貴金属さんの小売価格は、4909円
●台湾の小売価格は、4663円
つまり、日本と台湾では、1g当たり246円の差があります!
1g当たりで見ればそんなに大した差はないように見受けられますが、10gの場合=2,460円、100gの場合=24,600円と、重量が重くなれば重くなるほど、価格差が生じます。
ゴールドの価値は世界共通!投資用にはインゴットor元寶?
ゴールド価格では、日本より台湾の方が安いということがわかりましたが、それではいざ投資に関する内容をお話しましょう!
台湾で一般的に投資用として扱われるゴールドは、インゴットと元寶の2種類です!
インゴットは、いわゆる金の延べ棒と言われるものです。
こちらは、重量1,Tael(=1兩:37.5g)のインゴットになります!
FWUとは、金地金を製錬した業者の商標。そして、インゴット下部の999.9の表示は、品位表示であり、純度99.99%のゴールドです。
当店で販売している純金は、すべて99.99%のものですが、不純物の混ざった金を純金と称して販売する店もあり、肉眼ではわからない為、信頼のできるお店や会社で購入することをおススメします。
ちなみに1兩のインゴットより重い重量のものは、5,Tael(=5兩:187.5g)、1Kgとなります。
5,Tael、1Kgをお買い求めの場合、上記で表示した価格ではなく、公定価格が安くなります。
ここで、台湾にお住まいの方であれば、5,Tael、1Kgの純金を保有し、投資用に充てることは可能ですが、日本への持ち込みは、金地金など合計で20万円以内のものという規約があります。
従って、日本へ持ち帰りされる場合、1,Tael(=1兩:37.5g)のインゴットであれば、税金がかからず、日本へ持ち込めるゴールドになります。
※1兩は、10錢にあたる重量なので、10匁。本日で言うと、10錢×4940元=49,400元 よって、価格は、49,400元(日本円:約174,929円)です。
たまに1kg以内の金地金なら税関への申告が不要であるから、1Kg以下であれば普通に持ち込んでも大丈夫なんじゃないの?という方がいます。
確かに1kg以内の金地金は税関への申告がいらないのは事実ですが、消費税はかかってしまうので、要注意です!
例えば5,Tael(=5兩:187.5g)のインゴットを日本に持ち込む場合、187.5g×4909円(田中貴金属の小売価格)×8%(税金)=73,635円の消費税がかかってしまうことになります( ゚Д゚)
知らなかったの話では、日本に持ち込みをする際に、損をしてしまうので、しっかりと押さえておきましょう‼
インゴットの次に、投資用として多くの方に購入されるものは、元寶です!
台湾で、このような餃子のような形をしたものを見たことがありますか?(※こちらは本物のゴールドではありません!)
↑こちらがその元寶(yuan bao=げんぽう)と言われる中国・台湾版インゴットになります。
元寶の裏側をみてみましょう! インゴット同様に、正真正銘!純度99.99%のゴールドです!

元寶は、金運・財運アップ♡
投資用はもちろん、レジの中や金庫の中に入れて置くと財運に恵まれると言われています!
重量は、0.5分(1錢の半分)小指サイズの小さくて可愛いものから、1錢・2錢・3錢・5錢・1Tael・2Taelのものがあります!
インゴットと違う点は、工錢と呼ばれる加工費がかかることです!
当店では、1錢のものであれば、加工費が500元(日本円:約1770円)ですが、重量が重くなればなるほど、加工費が多めにかかります(;’∀’)
1,Tael(=1兩:37.5g)の元寶は、10錢×4940元+加工費1400元=50,800元(日本円:約179,886円)
となり、1,Taelのインゴットに比べて1400元(日本円:約4,957円)ほど高いお値段になります!
投資用には、ノーマルなインゴットか台湾ならではの金運・財運がUPする元寶か?
よく考えてからお決め下さい!
ちなみに、1,Taelまでの元寶も20万円以下になるので、消費税がかかることなく、日本へ持ち込むことが可能です!
台湾人のオシャレは、ゴールド着用!
老若男女問わず、人気なゴールド!
特に旧正月前は、ゴールドを身に着けると縁起が良い!いい年を迎えられると言われている為、ゴールドを買われる方が多くいます(^^)
定番の項錬(ネックレス)はもちろん♡
手錬(ブレスレット)や手環(バングル)♡
墬子(ペンダント)♡
戒子(指輪)♡
等々、ゴールドを着用するのがお好きな方は、すべて着けている方も珍しくありません!
インゴット以外の商品すべてに、加工費がかかります。
一般的には、このように商品すべてに値札がつけられており、加工費も値札に印刷されていますが、お店によっては値札がつけられていない場所があります。
重量を正確に知りたい場合は、お店にある重量計にて重さを確認することができます。
とはいえ、重量を確かめることはできても、加工費の値段がわからない為、多く取られてしまうことがあるので、注意が必要です。
ゴールドをお求めの場合、怪しいな?と思うようなお店では買わないようにするのが得策です!