Happy Chinese New Year~♪
街中が真っ赤っ赤‼ 今年も旧正月がやってきましたーーー‼
12月31日、跨年(年越し)を終えての新年!
毎年お正月が2度楽しめる台湾ですが、ところ変われば、習慣も変わる!
旧正月にちなんだしきたりは、多々あり。
驚きと発見の連続なのです!
今回は、台湾在住歴13年のチッヒーが毎年経験する旧正月にやるべき事&やってはいけない事を皆様にお伝えしたいと思います。
台湾の正月は旧暦のカレンダーでチェック!
台湾の旧正月は、旧暦のカレンダーによるので、毎年、新年の時期が異なります。
そこで!
日本人にはほとんど馴染みのない旧暦(農暦)のカレンダーが登場!
旧暦を見れば、お正月がいつなのか?(他、端午節などの連休日等)が分かります!
ちなみに、去年は2月4日が農歴除夕(大晦日にあたる日)でしたが、今年は1月24日になり、新年1月1日(初一)は、1月25日になります。
毎年のお正月がころころと変わる感覚⁉日本人的には、「⁇」ですよね・・
ですが、台湾在住歴が長くなると、そんな違和感も全くなくなります(^・^)
旧正月前は大忙し!旧正月を迎える前にしなければいけない8つの事
年貨大街へGO!
街では、お正月に必要な縁起物アイテムや御節料理に使う高級食材、乾物、スイートなお菓子類が販売されています!
市場やスーパー、デパート各種では、毎年、これらのアイテムを求める客で大賑わい。
特に台北「迪化街」の年貨大街は有名で、お祭りのような賑わいを見せます。
台湾でお正月気分を味わいたい方は、是非迪化街へ!
いろいろな試食を食べることができる他、
台湾らしいお正月飾りを見ることができます!
※大変混み合っているので、スリにはご注意下さい。特に週末は、人・人・人で、大混雑‼
住所:台北市大同區迪化街
迪化街エリアの記事はこちらから
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【清粥小菜】
【民楽旗魚米粉湯】
【廟口原汁排骨湯】
【夏樹甜品】
【延三夜市】
灶神(かまど神)にお菓子のお供えをする
小年(シャオニェン)にあたる旧暦の12月23日には、糖元寶、麥芽糖、花生糖といった粘り気のある飴類をかまど神様に供える習慣があります。
なぜなら、かまど神は旧暦の12月23日に天界へ上り、その家の人々の行いを玉帝(=帝王)に報告する義務があるからです!
悪い報告をされないように、甘いものを灶神(かまど神)の口に入れて、
良い報告をしてもらうようにします。
これを「吃甜甜、好説話(甘いものを食べてもらって、良い報告をしてもららう)」と言います!
ちなみに知らない方も多いですが、日本でも1960年代まで、かまど神を祀る習慣が田舎で行われていたそうです。
かまど神を祀った後は、年末大掃除を開始!
慣習通りに行うと、かまど神を祀った後は、「清屯(qīng tún)」といい、年末の大掃除を行います。
家に神桌(仏壇)のある方は、仏壇周りをキレイに整理・整頓することが一番重要となります。
他は、日本と同様、家の中をピカピカにする事!
1年間の埃を払うことで、不運を外へ出し、新年を気持ちよく迎えるよう掃除を行います。
家々の玄関に「春聯」を貼る
春聯とは、縁起の良い言葉が書かれた年画です。
主に、家の玄関や門に貼り付ける習慣があります。
春聯には、紅色の用紙に様々な意味の言葉や画が描かれており、
そこには、家内の「幸福・安全・平和・財を発展させる」意味が込められています。
我が家の玄関先にも、新しく春聯を貼り替えました♡
またお店などで、「春」や「福」の文字が逆さまに貼られたりする!
日本人には摩訶不思議な⁉光景をみることがありますが、
もちろん間違って貼ってしまった訳ではなく、わざと逆さまに貼り付けています。
これは、春天到了(春が来る)という意味から表現されています。(※福も同じ意味です。)
なぜなら、春の到来を意味する「到」は、中国語で「dào」と発音されるのですが、
逆さまの意味の「倒(dào)」と同じ発音になる為、
「春天倒了(春が逆さまになる)」=「春天到了」となる訳です。
黄金(ゴールド)を購入する!
旧正月といえば、ゴールドが欠かせません!
投資用の台湾版インゴット「元寶」や
ネックレス、指輪、ブレスレットなどなど、
新年に身に着けるorゴールドを保有することで、財運アップ・運気アップ、幸運が舞い降りると考えられています。
ゴールド記事はこちらから
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新しい服や下着を購入する
拝年(バイネィエン=年始のご挨拶)時は、家族や親戚の集まり、初詣等、外出をする機会が増えます。
1年の始まりを綺麗にして迎える為にも、服や下着を新調して、身だしなみを整える必要があります。
特に紅色がおめでたい色、邪気を払う色とされている為、
街中では、紅色の服を着ている。又は、紅色のアイテムを身に着けている方が多く見られます。
紅包を用意する
「も~いくつ寝ると、お年玉~♪♪♪(笑)」
ハイ・・どこの国でも同じ、子供達が一番楽しみにしている壓歳錢(ヤースェチェン=お年玉)
除夕(大晦日)や元旦(大年初一)に、發壓歳錢(お年玉を配る)の習慣がある為、
紅包(ホンバオ)と呼ばれる紅い封筒を用意します。
通常は、年配者が子供達へお年玉をあげますが、収入を得ている方は、年配者へ健康と長寿を願って、お年玉を贈ります。
ここで使用するお札は、新札である事が絶対条件!
そして、金額は200、600、800・・といったように、偶数でなければなりません。
通常、銀行の営業は、旧暦の12月28日で終了してしまうので、事前に銀行へ出向き、新札を用意をしておく必要があります。
ATMの利用は可能ですが、新札ではない場合がある為、旧正月前の銀行は大変混雑します((+_+))
拝拝(お祈り)をする
年夜菜(台湾の御節)のお料理をご先祖様の仏壇にお供えをして、お線香をあげ、拝拝をしてから、金紙を燃やします。
この一連の行いには、神様、ご先祖様への感謝の気持ちと家族一同が新しい年を迎える事をお願いしています。
年夜菜の料理を下げる時には、「茭杯(ジャオベイ=赤い三日月形の木札)」を地面に投げつけ、
神様が料理を食べ終えたかどうか⁉を聞く必要があります。
我が家でも毎年行う「茭杯」ですが、3回連続して2つが逆方向を向いたら、OKサイン!
失敗したら、何度か繰り返して、聞きます。
茭杯については、以前「竹林山寺」の記事で紹介しています。
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旧正月にしてはいけない5つの事
除夕は、新年を迎えるまで眠ってはいけない
除夕(台湾の大晦日)の夜は、家族全員が集まって、年夜菜(台湾の御節)を囲む日です。
食べ終えた後は、ゲームや麻雀、おしゃべり、ひたすら酒を飲む・・といった家族団らんの時間を過ごし、新年を迎えます。
除夕は、父母の長寿を祈る慣習がある為、「長寿夜」「守歳」と呼び、
深夜0時をすぎてからでなければ、床につくことができません。
朝から御節料理準備や拝拝でバタバタ、尚且つ仕事(涙)の筆者には、この夜がとてつもなく長~く、ツライということもあり、
たまにうとうとしてしまうのです((+_+))
子供を叱ったり、夫婦喧嘩をしてはいけない
除夕からの旧正月期間は、夫婦喧嘩をしたり、子供を叱ったりすることが良くないとされています。
なぜなら一年の始まりが悪い日となり、一年の運気が下がる。
そして、子供がこの一年ずっと叱られる生活になる。
と、考えられているからです。
旧正月期間は、心穏やかに過ごさねばならず、子供がちょっと悪いことをしても、大目に見てあげる。
そんな心の余裕をもたなければなりません。(正直、結構難しい・・)
除夕には洗濯をしてはいけない
除夕の夜に洗濯をしてしまうと、1年の財運が洗い流されてしまい、貧乏になってしまうと考えられている為、
洗濯をしてはいけません。
更に、旧暦の1月1日、2日は、お風呂に入るのも厳禁!
初1、2と言われるこの2日間は、水神様の誕生日である為、水を使うことが禁じられています。
それにより、お風呂はもちろんシャワーもいけないといわれます(*´Д`)
嫁いできて1年目は、我慢していましたが、2年目からギブアップ。
洗濯をしてはいけない掟同様、財運がなくなると言われるのですが、
冬といえども少なからず汗はかくので、家族にナイショでシャワーを浴びてます!
新年は、寝ている人を起こしてはいけない
除夕や初1の朝、寝ている人の名前を呼んで起こしてはいけません。
なぜなら、この1年がいろいろな事を督促されながら過ごす可能性があると考えられているからです。
元旦にお粥を食べてはいけない
朝食に、お粥を食べる文化がある台湾ですが、初一だけは、絶対にお粥を食べてはいけません。
なぜなら、遠い昔、お粥は貧しい人々の食べ物であった為、初一に食べると、貧乏になってしまうと言われています。
台湾の慣習は奥深い‼
いかがでしたか?
日本人の私達からしたら、ちょっと風変わりで面白い!なんて思うこともあるでしょう!
台湾に嫁いだ私達は、これらの慣習に従って、旧正月を過ごしています!(※各家庭によります。)
旧正月に限らず、台湾には、まだまだ日本人の知らない慣習がたくさんあります。
またいつかご紹介できる時にご紹介していきたいと思います!
それでは皆様、今年1年、良い年を過ごせますように。
新年快楽!