台湾

台北101近くのエモくて美味しい蛋餅店「軟食力」で蛋餅を食べる

台北に遊びに来たら、誰もが一度は必ず目にするであろう巨大建築物、台北101。

空に向かって真っ直ぐに伸びゆく外観は中華圏の縁起物である竹をモチーフに建てられおり、先端は天空に浮かぶ雲さえも容易に貫いて、かの建物の威容を台北中に知らしめています。

多くの人々の視線と興味とを惹きつけてやまない建物であり、オフィスビルでありながら台北随一の観光地にもなっています。

そんな台北101からほど近いところに1軒、行列のできる早餐店(ザオツァンディェン:早朝から昼に掛けて営業している、朝昼食専門店のこと)があることを、皆さんご存知でしょうか?

店の名前は「軟食力(ルゥヮンシーリー)Soft Power」といって、蛋餅と呼ばれる厚めのクレープのような食べ物を筆頭に、台湾ならではの美味しい朝ごはんメニューを提供しています。

この店の蛋餅、とにかく美味しいです。正直私が今まで食べたことのある蛋餅の中ではぶっちぎりの一番です。

正直を言いますと、これ以上お客さんが増えたら更に混雑してしまうので本当は誰にも言いたくないくらいです。

が、そう思う反面、美味しいお店がもっと繁盛して2号店3号店が(できればうちの近所に)できてほしいと思う気持ちも有りまして、脳内で検討した結果、今回はこちらのお店をご紹介させていただくことに致しました。

それでは、軟食力のお店紹介、どうぞ!!

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軟食力はどうやって行くの?

軟食力の外観

まずは、軟食力への行き方から。
上に台北101の近くと書きましたが、すみません、実際に一番近いのはMRTブラウンライン(文湖線)の六張犁という駅です。

六張犁の駅から行くのが一番近くて徒歩10分弱、台北101から歩いていくと大体徒歩15〜20分程度かかります。

ただ、やはり101に行くときにこちらのお店を訪れたいという方が多いと思いますので、今回は台北101からスタートさせていただきます。

スタート地点には、台北101の麓にあるMRTレッドラインの台北101/世貿駅の4番出口を設定いたします。台北101の麓ですからね。

4番出口を出て真上にある台北101を仰いだら、そのまま目の前に見える大きな道路を反対側へわたります。上の写真の横断歩道です。

道路を渡ったら、その道を台北101を背にしてずっと真っ直ぐ前へ進みます。振り向いたら後ろの風景が見える感じです。

やがて信義路五段の道路が基隆路二段という大きな道路と交差するところにでます。そこまで行ったら道を左へ曲がります。

そのまま道なりにずっと歩いていくと、やがて嘉興街216巷という小さな道路があります。
下の写真の道路に行き当たったら左に曲がってください。

左に曲がって少し行くと、そこにこんな感じのお店があります。入り口の扉の左右にそれぞれ「人生硬著幹(人生はハードだが頑張らなければならない)」「蛋餅軟著吃(蛋餅は柔らかいのを食べよう)」上の部分に「軟食力」と書かれた赤い紙が貼ってある店を見つけたら、そこが「軟食力」です。

軟食力のめちゃめちゃ美味しい蛋餅について

軟食力のメインメニューは、なんといっても蛋餅(ダンビン)。蛋餅は台湾朝ごはんの定番で、蛋餅皮と呼ばれる生地に卵を焼き付け、くるりと巻き上げて食べる食べ物です。原味(ユェンウェイ)といって卵のみを入れることもあれば、卵に加えチーズやハム、豚肉や鶏肉などを入れることもあります。

中の具材に何を入れるかは、お店によって異なります。

台北の街中の早餐店でよく見かけるのは先に挙げたような食材ですが、軟食力で扱っているメニューは下記のとおりです。
ざっくりとですが、それぞれのメニューがどういったものであるかを記載させていただきますね。

軟食力の蛋餅メニュー一覧(+勝手につけた日本語訳)
  • 原味(プレーン)35元
  • 客家辣菜脯蛋餅(客家風ピリ辛切り干し大根)45元
  • 肉鬆/素肉鬆蛋餅(豚肉でんぶ/精進肉でんぶ)50元
  • 起士玉米蛋餅(チーズとコーン)55元
  • 東港櫻花蝦蛋餅(東港の干し桜えび)65元
  • 夯香腸蛋餅(みんな大好き台湾風ソーセージ)75元
  • 台味香料九層塔蛋餅(台湾バジル)40元
  • 油甲鬼蛋餅(中華風揚げパン)50元
  • 憨吉蛋餅(マッシュドスイートポテト)55元
  • 阿母手工豬排蛋餅(お母さんの手作りポークチョップ)65元
  • 九層塔豬排蛋餅(台湾バジルとポークチョップ)70元
  • 五香豆乳雞蛋餅(香辛料入り豆乳ソースと鶏肉)80元

どれを選んでもとっても美味しそうで、何を食べようか迷ってしまうでしょう?

さんざん迷った挙げ句、私が注文したのは「九層塔豬排蛋餅」でした。この時は台湾人の友人4人と訪れたので、みんなで違うものを注文してシェアして楽しみました。こうすると色々な味が楽しめてお得ですよ!

九層塔豬排蛋餅は豚肉に台湾バジルの香りがよく合っていてとっても美味しかったですが、客家辣菜脯蛋餅なんかもオススメですよ!

菜脯という台湾の切り干し大根の塩辛さとパリパリした食感が、日本人好きする味だと思います。

軟食力の憨吉蛋餅

後日また軟食力の蛋餅を食べたくなってお店を訪れたのですが、そのときに注文したのは「憨吉蛋餅」と「五香豆乳雞蛋餅」でした。

「憨吉蛋餅」は蛋餅の中にスイートポテトのようにマッシュしたさつまいもが包んであります。

台湾で一般に食べられているさつまいもは日本で一般的に販売されているものに比べて糖度が高く、また柔らかいという特徴があります。安納芋のようなものを想像すると分かりやすいかと思います。

そんなさつまいもで作ったマッシュドスイートポテトは、まるでクリームのようにふわふわとしてなめらか。

そのまま食べてもおやつ感覚で頂けますし、蛋餅用のソースを付けてもまた違った味が楽しめます。

ソースと皮がよく合うので、スイートポテトの甘さに塩辛さが加わっても口の中で味が喧嘩したりしないのです。

軟食力の五香豆乳雞蛋餅

「五香豆乳雞蛋餅」は、蛋餅の中に柔らかな鶏モモ肉がくるまれています。

こちらのお肉は、軟食力特製のスパイスと豆乳のソースで味付けされているのだとか。味付けがしっかりしていて、一口齧ると口の中にお肉とソースの味がじゅわっと広がり……もう、おいしい以外の言葉が出てきません!

どの種類の蛋餅も具がぎっしりつまって結構な大きさなのですが、時空を飛び越えたかのごとく、目の前のお皿からあっという間に姿を消してしまいました。私の胃の中に……。

もちろん、美味しいのは中のトッピングだけではありません。軟食力の蛋餅が美味しい一番の理由は、蛋餅の皮の部分にあります。

台北の街中でよく見かける早餐店の蛋餅は、大体厚くても2〜3mm程度の皮を使っているものがほとんどです。

それこそクレープほどに薄い皮を使っているお店も有るほどです。それはそれでおいしいんですけども。

軟食力の蛋餅の皮はそれら台北でよく見る蛋餅からすると、かなり厚めでもちもちしています。皮の厚さが4〜5mmほどはあるでしょうか。

そういうふうに聞くといわゆるお餅のような噛みごたえがあってずっしりお腹に溜まるようなものを想像してしまうかもしれませんが、全然そんなことはありません。空気をたくさん含んでいるのか、もちもちしていると同時に、ふわふわもしています。

また写真を見ると分かると思いますが、皮の外には程よく焦げ目がついています。つまり、外はパリパリ、中はふわふわということです。まるでおいしいの代名詞のような言葉だと思いませんか?

こうした生地が厚めのふわふわした蛋餅は「粉漿軟蛋餅」といって、台湾の南部などでよく食べられているとのこと。

軟食力で食べることができる粉漿軟蛋餅ですが、こちらは元々は宜蘭にあったとある老舗早餐店のメニューでした。

およそ60年もの間宜蘭の人に愛され続けてきた伝統の味を軟食力のオーナーさん達が学び、歴史有るお店の味を完璧に習得してのち満を持して開店したのが、この台北の軟食力というお店だそうです。

台湾という地に長らく続いてきた昔ながらの味を今、台北にいる私たちが味わうことができるというのは、本当に幸運なことですね。

サイドメニューとお得なセット

さて、軟食力は蛋餅のお店ですが、サイドメニューだって横においては置けません。というわけでサイドメニューについてもご紹介をば!

まずは、軟食力のセットメニューのシステムについてちょっとご紹介させていただきましょう。

軟食力では蛋餅の価格+65元で、蛋餅単品からサイドメニュー1つとドリンク1種のセットにグレードアップすることができます。

3-1.サイドメニューについて

サイドメニューのラインナップはこちら!

軟食力のサイドメニュー
  • 菜頭粿(だいこんもち:四角いもの)45元
  • 地瓜球(さつまいもボール:黄色と紫、小粒で丸いもの)45元
  • 地瓜薯條(さいまいものフライドポテト:細長いもの)45元
  • 芋丸(タロイモボール:楕円形のもの)45元

サイドメニューは友達とお店を訪れたときに一通り食べましたが、どれもおいしいので一番のオススメはこれ! というのが難しいです。

私は芋頭(タロイモ)のくどくない甘さが好きなので、芋丸おいしいですよ! とだけお伝えさせていただきます。

軟食力の蛋餅と地瓜薯條

またフライドポテトにサツマイモが使われているのがどうしてか気になってお店の方に聞いてみたところ、今はフライドポテトといったらジャガイモが多いけれど、昔はサツマイモの方がよく食べられていたから、サツマイモの方が馴染み深いのだということを教えてくださいました。

このようにしてメニューの中に織り込まれた台湾の方の記憶に触れて、なんとも心が揺さぶられるような気持ちになりました。

このお店で食事をすることによって思い起こされる個々人の記憶こそが、ひょっとして台湾の方達にとっては最高の調味料なのかもしれません。

3-2.飲み物について

飲み物のラインナップは以下の通りです。

軟食力の飲み物メニュー
  • 豆漿(豆乳)30元
  • 清漿(無調整豆乳)30元
  • 豆漿紅茶(ソイミルクティー)35元
  • 紅茶(紅茶)30元
  • 奶茶(ミルクティー)35元
  • 鮮奶茶(フレッシュミルクティー)45元

奶茶と鮮奶茶の違いは何かというと、奶茶の方にはミルク風味のクリームが使われていて、鮮奶茶の方には牛乳が使われています。

メニューの中には更に豆漿(豆乳)の紅茶もありますよ! どのミルクにするか、お好みで選んでみてくださいね(もちろん豆乳を選んだっていいですけれども)。

また飲み物ですが、アイスを頼むと透明なコップに注がれたものがくるのですが、ホットを頼むとお椀に入った状態のものがやってきます。

軟食力の飯糰と豆乳

お椀に入った暖かな豆乳をレンゲを使って飲むというのが、いかにも台湾らしい気分にさせてくれるので、個人的にとっても気に入っています。

台湾式おにぎり「飯糰」とは?

さて、もう一つ軟食力で味わっておきたいものといえばこれ「飯糰(ファントゥァン)」です。

飯糰を日本語にすると「おにぎり」と翻訳されることが多いのですが、私は飯糰と日本のおにぎりは全くの別物だと思っています。

何が違うかというのは幾つかありますが、まずは使われているお米が異なります。

軟食力の飯糰

軟食力の飯糰には私達が通常ご飯のときに食べるお米に加え、もち米が一緒に使われています。

よって、食感が私達がイメージするおにぎりに比べやや硬めというか、お米の一粒一粒がはっきりしているように感じます。

また具材についても飯糰とおにぎりはだいぶ異なります。というのもどうやら飯糰の具材には「油條(ヨウティァオ)」という中華風揚げパンがつきものらしいのです。

飯糰を一口齧ると(というか、齧らなくても)、お米の中から覗く揚げパン! こちらのお店でではありませんが、台湾で始めて飯糰を食べたときには結構びっくりしました。

その他具材に何を使うかはもちろん、お店によって異なります。軟食力の飯糰は全部で3種類です。メニューは以下の通り。

軟食力の飯糰メニュー
  • 肉鬆/素肉鬆飯糰(豚肉でんぶ/精進肉でんぶ)55元
  • 手工豬排飯糰(手作りポークチョップ)70元
  • 夯香腸飯糰(みんな大好き台湾風ソーセージ)80元

3つのメニューのうち、私が注文したのは「夯香腸飯糰」でした。なぜかと言うと、蛋餅を選ぶときに五香豆乳雞蛋餅と夯香腸蛋餅のどちらを注文しようか迷ったからです。

軟食力の夯香腸飯糰

夯香腸飯糰のおにぎりに使われているのは台湾風ソーセージの他、いわずもがなの油條、肉鬆(肉でんぶ)、菜脯(台湾風切り干し大根)、荷包蛋(たまごやき)。

写真を見ておわかりいただけるかと思いますが、お米の中に具材がぎっしり詰まってます。

これらのぎっしり具材をお米でコーティングして一つにまとめている感じです。ね、私たちが想像するおにぎりとはだいぶ別物でしょう?

こんな具合に日本のおにぎりや食べ物と比較しながら飯糰を食べてみると、なかなか台湾人の好みというのが分かってきて面白いのではないかと思います。

まとめ

軟食力の内観

以上が「軟食力」のレポートです。

軟食力の食べ物の数々がどれだけ美味しくてエモいのかというのが、少しでも伝わっておりましたら幸いです。

ところでこのお店の「軟食力」という店名ですが、これはおそらく近年台湾で使われるようになった「軟實力」という言葉に由来していると思われます。

国際関係において軍事、経済以外の主に文化面などにおける他国への影響力を、軟實力(軟実力:soft power)というらしいです(日本でいうとアニメや漫画などが軟実力として第一に挙げられると思います……多分)。

軟食力で味わうことができる昔ながらの台湾の味は、まさしく台湾が世界に誇る軟實力のうちの一つでしょう。

……などと小難しいことを書いてみましたが、実際そんな話はどうでもいいのです。百聞は一食に如かず。

軟食力へ行けばとにかくおいしい蛋餅が食べられますので、台北101にお越しの際はぜひこちらのお店まで足を伸ばしてみてください。間違いなく美味しいものが食べられること請け合いです。

軟食力 Soft Power
  • 住所:台北市信義區嘉興街216巷12號
  • 電話番号:0227325453
  • 営業時間:火〜金 7:00〜14:00/土・日 7:00〜14:00(月曜定休)
  • FBはこちら



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台湾が好きすぎて、ワーホリビザを利用し渡台した神奈川県産女子。
ワーキングホリデー期間中に仕事が見つかったのをいいことに、そのまま台湾に(合法的に)居着いて現在に至る。
都市部で美味しいものを食べ、古い町並みや廟を見るのも好きなら、海で泳いだり山を登ったりするのも好きと、
割と節操なく色々なところに出没しては遊び倒している。
主な燃料はコーヒーとミント。
時間がある時はよく新北市や台北市のカフェを巡って徘徊している。
最近は平日は看板猫のいるカフェでだらだらコーヒーを飲み、休日は海か山にいることが多い。

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